2023.11.08
COLUMN
コラム
大好きなお店がくれた、まちの中で生き生き活躍しているひとと同じ目線に立つ体験
僕が最初にまちに飛び込んだのは会社員時代。通い詰めていたバーのイベント出店のお手伝いでした。
打ち上げのご飯とイベント中飲み放題という報酬が最高だったのはもちろん、一緒に場所を提供するメンバーとして大好きなバーの店主からお声がかかったことが何より嬉しかったのを覚えています。
それまでディベロッパー会社のいち社員という形でしか「場所」に関わったことはありませんでしたが、イベントでサービスを提供する側に立ってみると、「今この場所でなにを提供できるのかをダイレクトに問われている」と感じました。
まちの中には「サービスマン」というプロフェッショナルな個人がいて、バーの店主は「お酒」という手段でくつろげる良い瞬間を提供している。じゃあ、自分はどうだろう?
まちの中で生き生き活躍しているひとと同じ目線に立ったことで「自分が彼らと同じ熱量でできることは何か」と考えさせられた、強烈な原体験でした。
「ひとと場所を繋げて、両方が活性化する仕掛け」でマチにダイブする
会社を離れて個人になった時、自分はまちの中で一体なにができるのだろう?考えた末、やはり僕は「場所を作り、場所と素晴らしい個性を持ったひとたちをマッチングしていくこと」に一番興味があり、考え続けられることだなと思い至りました。
そこから、使われていない場所や建物の価値を見つけるためのイベントや、公園や廃校といった何もないところで楽しむ企画を実施したり、「ひとと場所を繋げて、両方が活性化すること」をマチナカで自然と仕掛けていくようになりました。
「個」でまちに飛び込んで起きた、2つのいい変化
まちに飛び込んで何かを仕掛ける側・提供する側になって、変わったことが2つあります。
1つは、きっかけをくれたバーの店主との関係性。それまで、あくまでバー店主と常連客だった関係が、僕が企画するイベントに出店してもらったり、逆に場所の相談を受けたりと、お互いフラットにスキルを貸し借りできるようになったんです。
これは他のまちの方々との関係も然りで、お互い、個人として、自分ごとでまちに飛び込んでいるからこそ可能な関係性なのだと思います。同じ目線で、協力し合える仲間がまちにいる。こんなに心強いことはありません。おかげで表現できることも広がりました。
2つ目は、少し大袈裟かもしれませんが、生きている満足度。まちに飛び込んで得られる最大の効果は、「自分ごと化」だと思っています。状況を変えるために、自分は何をすれば良いか。受け身から自分ごとになると日々目にし触れるものの解像度が一気に上がります。
例えば、家族と行くレストランや旅行先のまちの公園。素敵なところを「自分のまちにも取り入れるには?」「自分だったらどうする?」と、どこに行っても楽しめるし、次の思考や取り組みの糧にできるようになりました。
まちに飛び込んで当事者として向き合ってみると、不満に思っているものに対しても、自分で不満を解消するために考え、動くようになります。
そうして自分が暮らすまちや環境に対して能動的に生き始めてから、生きることに対する満足度も上がったのだと思っています。
もちろん、まちに飛び込むことが全てではありません。ですが、僕がそうだったように一歩踏み出してみたら見えるものが変わり、自分が感じている課題や違和感を自分で解消できる転換点になるかもしれません。
今度は、みんながまちに出るきっかけを事業で
今、僕たちはシェアキッチンやマルシェなど、みんながまちに飛び込み、自分の「好き」なことで個性を発揮するきっかけをマチナカに作っていっています。この入り口を、みんなが気軽に活用してくれると嬉しいです。
そしてこれから、「その入口からどうまちのみんなと発展させていくのか」にもチャレンジしていきたいと思っています。そのためには、僕らとはまた別の「好き」なことでまちに飛び込んでくれる人が必要です。
例えば、イラストを書いてイメージを具現化することが好きな人。入り口の使い方をわかりやすくまちのみんなに届けるために、きっと必要です。例えばデータの分析が得意な人。マチナカの人の流れやイベントを実施した前後の変化など、状況を客観的に捉えられる仲間が欲しいと常々思います。
僕が「ひととひと、ひとと場所のマッチング」でまちに飛び込んで楽しませてもらっているように、場所の成長に合わせて運営や料理や企画など、いろんなタイプの「好き」なことが集まっていくことが重要だと思っています。
もしなにか、少しでもうずうずしている気持ちがある方、HITPLUSと一緒にまちに飛び込んでみませんか?エントリーお待ちしています!
まちに飛び込む第一歩!におすすめのアクション
◾️PUBLIC カウンター: 一度でも、家族や友人に「プロでも出せるんじゃない?」と言われた料理や特技がある方。そう、あなたです!ぜひパブリックカウンターからまちに飛び込んでみてください。